渡邉利三国際奨学金は、海外の大学・研究機関で学びたいという高い志を持つ方々を対象に、留学中の生活費を支援する給付型奨学金(返済不要)です。
2025年11月1日から2026年2月20日にかけて募集を行った「第7回渡邉利三国際奨学金事業」では、応募者105名の中から16名の留学研究者が採択されました。
当財団選考委員長である多氣 昌生先生(東京都立大学 名誉教授)による選考結果についてのコメントや、採択者によるコメント動画をご紹介しております。ぜひご覧ください。
第7回渡邉利三国奨学金
選考結果コメント
東京都立大学名誉教授
選考委員長
多氣 昌生
第7回 渡邉利三国際奨学金
海外留学助成対象者
助成総額3,120万円
国際奨学金決定当時の所属先を記載しています。
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東濃中部医療センタ-土岐市立総合病院・岐阜大学大学院医学系研究科脳神経外科
大村 一史研究テーマ
脳腫瘍血管内皮グリコカリックスに着目した悪性神経膠腫に対する
新規治療法の探索留学先:イリノイ大学シカゴ校(アメリカ)
大村一史と申します。この度は大変名誉ある奨学金に採択いただき、心より御礼申し上げます。
私は日本で脳神経外科医として悪性脳腫瘍の診療に携わる中で、現在の治療では救えない患者さんがいる現実を強く感じてきました。現在は米国で、細胞表面を覆うグリコカリックスに着目し、薬物が腫瘍細胞へどのように届くのかを研究しています。本奨学金のご支援を力に、悪性グリオーマの治療改善につながる研究成果を目指して全力で取り組んでまいります。×
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03
国際医療福祉大学
医学部
小花 彩人研究テーマ
世界初多施設 NMPプラットフォーム比較による
marginal donor肝移植予後予測モデル開発留学先:メーヨークリニック アリゾナ(アメリカ)
Mayo Clinic Arizonaの小花彩人です。このたびは第7回渡邉利三国際奨学金に採択いただき、心より御礼申し上げます。私は、肝移植において、移植前の肝臓の状態を機械灌流中のデータから評価し、移植後の合併症や予後を予測する研究に取り組んでおります。特に、Mayo Clinic ArizonaおよびOhio State Universityに蓄積されたデータを統合し、乳酸動態や胆汁産生などの指標を用いて、限られた臓器をより安全に活用するための予測モデルの開発を目指しています。将来的には、本研究で得られた知見を日本の移植医療へ還元し、深刻なドナー不足の中でも、より多くの患者さんに移植の機会を届けられるよう貢献したいと考えております。このたびのご支援を励みに、研究に一層邁進してまいります。
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九州大学病院
川口 健悟研究テーマ
分子病理疫学を用いたエクスポソームが駆動するがんクローン進化機序の解明
留学先:ブリガム&ウィメンズ病院(アメリカ)
九州大学病院の川口 健悟です。私は整形外科医として診療に携わりながら、博士課程では分子病理学を用いて、希少がんである骨・軟部肉腫の研究をしてきました。その後に進学した公衆衛生大学院では、疫学・生物統計学を学び、大規模医療データを用いたがんや老年医学の研究に取り組んできました。今回の留学では、米国ブリガム・ウィメンズ病院およびハーバード大学のOgino研究室において、これまで私が別々に培ってきた分子病理学と疫学を統合し(「分子病理疫学」という学術領域があります)、生活習慣や環境因子(エクスポソーム)が、がん細胞のクローン進化をどのように駆動するのかを明らかにしたいと考えています。将来は、この留学で得たノウハウを使い、希少がんを含むがん研究の発展と、患者さんに届く新しいエビデンスの創出に貢献したいと考えています。
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05
熊本大学
国際先端医学研究機構
森川 拓弥研究テーマ
遺伝子異常応答性から探る胎児造血幹細胞の特徴的分子基盤の解明
留学先:ハーバード医科大学 ダナ・ファーバー/ボストン小児病院 がん・血液センター(アメリカ)
熊本大学国際先端医学研究機構の森川拓弥と申します。この度は、第7回渡邉利三国際奨学金にご採択いただき、誠にありがとうございます。2027年より、Boston Children’s Hospitalへ留学いたします。
現在、私は小児白血病の発症に関わる遺伝子異常の生物学的意義について研究をしております。留学先ではこの研究をさらに発展させ、胎児期特有の腫瘍化リスクの解明に取り組む予定です。また、留学期間中は世界各国の研究者との交流を積極的に行い、将来の国際共同研究につながる人的ネットワークの構築にも努めたいと考えております。
留学先で最先端の研究に触れながら研鑽を積み、血液学の発展に貢献できる研究者となれるよう、一層努力してまいります。×
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06
京都薬科大学
薬学部⽣化学分野
幸 龍三郎研究テーマ
リン酸化コードを計測・操作可能な人工タンパク質の設計による
抗がん剤耐性機構の解明留学先:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ)
米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校に、この4月より留学しております幸 龍三郎と申します。このたびは、第7回渡邉利三(としぞう)国際奨学金に採択いただき、誠にありがとうございます。
私は、バイオエンジニアリング学科のZhang博士の下で、がんの治療抵抗性を引き起こす「リン酸化コード」という細胞内シグナルの仕組みを解明する研究に取り組んでいます。特に、AIを活用した人工タンパク質の設計技術を用いて、これまで見ることのできなかったシグナルの動きを可視化、操作することで、新しい治療法の開発につなげたいと考えています。今回のご支援により、世界トップレベルの研究環境で挑戦できることを大変嬉しく思います。この貴重な機会を最大限に生かし、研究成果を通じて社会に貢献できるよう努力してまいります。今後ともご指導、御鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。×
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07
京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻ナノ・マイクロシステム工学研究室
池田 尉昭研究テーマ
高精度熱物性計測と原子スケール熱解析に基づく界面熱輸送メカニズムの解明
留学先:カーネギーメロン大学(アメリカ)
京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻の池田尉昭と申します。この度は、栄誉ある渡邉利三国際奨学金にご採択いただき、心より感謝申し上げます。
近年、半導体トランジスタは微細化による飛躍的な性能向上を遂げている一方で、デバイス駆動時の発熱密度増大が喫緊の解決課題となっています。しかし、このようなナノスケール構造体での熱輸送現象は未だ解明されておらず、適切な熱制御が困難な状況にあります。
私はこれまでナノスケール熱輸送現象を捉えるべく、高精度な熱計測装置の開発を進めて参りました。留学先である米国 Carnegie Mellon大学では、ナノスケール熱輸送の理論や解析で著名なMcGaughey氏の研究室に滞在し、計測と解析の双方からその本質に迫ります。
ナノスケール熱輸送のメカニズム解明に貢献するとともに、分野を問わず様々な研究者とのネットワークを築き、研究成果の産業応用を通じた社会発展に貢献できるよう尽力して参ります。×
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08
東京大学
医学部附属病院
西村 洸一郎研究テーマ
ヒト化心移植マウスモデルを用いた制御性T細胞由来免疫寛容メカニズムの解明と
免疫寛容誘導性人工細胞外小胞の開発留学先:オックスフォード⼤学(イギリス)
この度は第7回渡邉利三国際奨学金にご採択いただきありがとうございます。オックスフォード大学医学部外科学博士課程に入学の西村洸一郎と申します。現在の移植医療では、拒絶反応を防ぐために生涯にわたる免疫抑制剤の使用が必要ですが、感染症や悪性腫瘍といった副作用が大きな課題となっています。これに対し、免疫にブレーキをかける働きをもつ制御性T細胞が新たな治療法として注目されていますが、作製にかかる時間やコスト面で課題が残されています。私の研究では免疫抑制を担う制御性T細胞、また制御性T細胞が分泌する細胞外小胞に着目し、ヒト化心移植マウスモデルを用いてそれらの免疫寛容誘導メカニズムの解明、また将来的な臨床応用を見据えた人工細胞外小胞の開発を目指します。留学で得られる経験を今後の医療の発展に繋げていけるよう、励んで参ります。
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東京科学大学病院
再建形成外科
石田 直也研究テーマ
医学と歯学が融合した頭蓋顎顔面外科の発展と体系化に関する研究
留学先:シャリテー・ベルリン医科大学(ドイツ)
このたびは、第7回渡邉利三国際奨学金にご採択いただき、誠にありがとうございます。東京科学大学病院 再建形成外科の石田直也と申します。
私は医師・歯科医師の免許を有し、現在、口腔・頭頸部癌切除後の再建外科を専門に、臨床・研究・教育に従事しております。頭蓋顎顔面再建では、形態と機能の双方を再建することが重要であり、再建の成否が術後の患者さんのQOLに大きく影響します。今回、医科・歯科双方の知識を基盤に、デジタルファブリケーションを応用した同分野の先進的な診療・研究を行うシャリテー・ベルリン医科大学に留学させていただきます。留学で得た知見と技術を活かし、今後の頭蓋顎顔面再建外科の発展に貢献できるよう努めてまいります。×
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国立循環器病研究センター研究所 バイオデジタルツイン研究部
松下 裕貴研究テーマ
急性呼吸窮迫症候群における呼吸循環デジタルツインを用いた
肺保護・右心保護の両立戦略導出留学先:クイーンズランド大学集中治療研究グループ(オーストラリア)
この度は、渡邉利三国際奨学金に採択いただき、誠にありがとうございます。
私は2026年9月より、オーストラリアのクイーンズランド大学集中治療研究グループに留学し、重症急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する新たな治療戦略の確立を目指して、基礎研究に取り組みます。
集中治療領域では、重症呼吸不全の進行に加え、人工呼吸管理そのものが心臓、特に右心系に負担を与え、予後悪化につながることが知られています。一方で、肺と心臓を統合的に評価し、両者を同時に保護する治療戦略は、いまだ十分に確立されていません。
私は、呼吸と循環を統合したシミュレーション技術を用いて、患者の病態をリアルタイムに把握し、治療反応を予測することで、臨床現場における個別最適化医療の実現を目指します。
将来的には、本研究成果を広く臨床現場に展開し、集中治療の個別最適化・均てん化、さらには次世代医療者の教育にも役立てることで、日本の医療の発展に貢献してまいりたいと考えております。×
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九州大学大学院医学研究院
呼吸器内科学分野
島内 淳志研究テーマ
小細胞肺癌における抗体薬物複合体の治療効果予測バイオマーカーと
耐性克服戦略の開発留学先:ダナ・ファーバー癌研究所(アメリカ)
九州大学大学院医学研究院呼吸器内科学分野の島内淳志と申します。私は、肺癌に対する抗体薬物複合体(ADC)の作用機序や耐性機構の解明をテーマに研究を行っています。2026年10月からは、アメリカ・ボストンのダナファーバー癌研究所Oserラボへ留学し、小細胞肺癌に対する新たな治療戦略の開発に取り組む予定です。近年は留学に伴う経済的負担が大きくなっていますが、このたび渡邊財団よりご支援を賜り、大変心強く感じております。このご支援を励みに研究に一層精進し、将来的には世界で得た知見を日本へ還元するとともに、肺癌治療の発展と患者さんの予後改善に貢献できる研究者・医師を目指してまいります。
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神奈川県立
保健福祉大学
田中 琴音研究テーマ
子ども期の公的扶助が成人期以降の健康と社会的成果に与える長期的影響の解明
―スウェーデン全国レジストリによるライフコース研究 ―留学先:スウェーデン・オレブロ大学(スウェーデン)
神奈川県立保健福祉大学の田中琴音です。このたびは、第7回渡邉利三国際奨学金に採択いただき、誠にありがとうございます。私は、スウェーデン・オレブロ大学において、子ども期の公的扶助が成人期以降の健康や社会的成果に与える長期的な影響について、全国レジストリデータを用いて研究を行います。子どもの頃に十分な生活の支援を受けられることが、将来の健康や進学、就労など、その後の人生にどのような影響を与えるのかを明らかにし、子どもの貧困や健康格差を防ぐために、社会保障制度が果たす役割について研究します。本研究を通じて、日本の公的扶助制度や子どもの健康格差対策に貢献できる科学的根拠を示したいと考えています。このような貴重な機会をいただけたことに深く感謝し、留学で得た知見を日本社会へ還元できるよう、研究に精一杯取り組んでまいります。
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順天堂大学医学部附属
順天堂医院 薬剤部
岩井 萌研究テーマ
分子疫学的データに基づくがん再発・転移リスク評価と
フォローアップ戦略最適化への応用留学先:コロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院(アメリカ)
順天堂医院薬剤部の岩井です。この度は、第7回渡邉利三国際奨学金にご採択いただき、誠にありがとうございます。
私はコロンビア大学公衆衛生大学院で、分子疫学的データに基づくがん再発・転移リスク評価と、フォローアップ戦略最適化への応用を目的とした研究を行います。現在様々な治療法や治療薬が開発され、癌治療は進歩の一途をたどっていますが、いまだに癌は治る病気にはなっていません。そこで今回コロンビア大学では、microRNAなど分子生物学的視点からがん疫学を紐解くことで、がんの再発・転移に関わるバイオマーカーの探索を行います。また、同時に医療制度や医療政策を学ぶ事で、研究で得た知見を論文で終わらせず、実際に制度として社会に還元することができる人材となることを目指します。×
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千葉大学大学院 融合理工学府
基幹工学専攻 機械工学コース
フセイン サード研究テーマ
生物の組織構造に基づく複合モーフィング翼による
高効率・過酷環境適応型ドローンの実現留学先:スイス連邦工科大学ローザンヌ校 (EPFL)(スイス)
千葉大学大学院融合理工学府に所属しております、フセインサードと申します。この度は、栄誉ある第7回渡邉利三国際奨学金助成に採択いただき、心より感謝申し上げます。
鳥などの飛行動物は、飛行中に翼の形状を巧みに変化(モーフィング)させることで、乱気流下でも安定し、かつ幅広い速度域で高い効率を維持しています。私はこの特性をドローンに応用し、従来の回転翼機や固定翼機では不可能な「過酷環境下での高い安定性と飛行効率」を両立した新たなドローンの実現を目指しております。
この度は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校へ1年間留学し、従来の機械要素ではなく、バッタやコウモリなどが持つ柔軟な関節や膜構造を用いた、生物のように柔軟に変形する翼の開発に挑みます。
将来は、日本が抱える自然災害や著しい高齢化という課題を、どんな環境でも自律的に飛行できる「環境適応型ドローン」を用いて解決するべく、起業を通じて精神して参ります。×
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東京科学大学大学院
医歯学総合研究科
消化器病態学分野
桐野 桜研究テーマ
肥満環境下における大腸癌発癌起点の解明と発癌予防応用の探索
留学先:マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
このたびは、栄誉ある渡邉利三国際奨学金に採択いただき、誠にありがとうございます。
私はこれまで消化器内科医としての診療・臨床研究に携わりながら、組織幹細胞による再生メカニズムに関する基礎研究を続けてまいりました。今回、本奨学金のご支援のもと、マサチューセッツ工科大学に留学させていただきます。
腸の内側を覆っている腸上皮は幹細胞から絶え間なく細胞が供給され機能を正常に保っています。近年、この腸上皮幹細胞は食事や肥満といった細胞外環境の影響を強く受け、時に病気に結びつくことがわかってきました。
留学先では、腸上皮幹細胞と代謝・栄養環境との相互作用および疾患への進展メカニズムについてさらに研究を深めてまいります。腸上皮幹細胞の制御機構を深く理解することで、将来的にはすべての人が健康な消化管と共に生活できる未来に貢献したいと考えています。本留学で得た知見を治療・予防へと社会に還元できるよう、精進して参ります。×
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東京大学大学院医学系研究科
呼吸器内科・国立がん研究センター研究所 腫瘍免疫研究分野
田村 旺子研究テーマ
T細胞受容体配列を用いた腫瘍抗原の人工知能予測モデルの開発
留学先:スタンフォード癌研究所(アメリカ)
国立がん研究センター研究所の田村旺子と申します。このたびは渡邉財団の助成に採択いただき、心より御礼申し上げます。若手研究者にとって大変貴重なご支援であり、身の引き締まる思いです。 私は臨床医として、がんと向き合う患者さんを診る機会をいただいてきました。 がんに対して、私たちの体にはもともと「免疫」という防御の仕組みが備わっていますが、なぜ同じ治療でも効く人と効かない人がいるのか、その差はまだ十分に解明されていません。私は、一人ひとりの免疫の個性を「情報」として読み解き、その人ががんにどれだけ抵抗できるかを予測する技術の開発に取り組んでいます。将来は、がんをより早く見つけ、一人ひとりに最適な治療を届けられる社会を実現したいと考えています。頂いたご支援に深く感謝し、一人でも多くの患者さんの願いに応えられるよう研究に邁進してまいります。
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名古屋大学
大学院医学系研究科
生体反応病理学
前田 勇貴
詳しくはこちら
研究テーマ
PRDX6を応用した革新的がん治療戦略の創出
留学先:ヘルムホルツセンター・ミュンヘン(ドイツ)
この度は第7回渡邊利三国際奨学金に採択いただき、誠にありがとうございます。2026年5月よりドイツのヘルムホルツセンター・ミュンヘンのMarcus Conrad博士の下で研究を開始しております。私の研究では、鉄依存性の脂質過酸化が誘導するフェロトーシスという細胞死の制御機構を解明し、新たな癌治療への応用性を検討しています。私は、形態学的観察を主軸としつつ疾患の成因や病態を理解する病理医として、癌という疾患の本質を理解し、新たな治療戦略に繋がる研究を行いたいと思い留学を決意しました。世界最高峰の研究室で、思う存分研究することを支援いただき大変うれしく思うと同時に、頂いた支援を社会に還元する責務を感じております。今回頂いた支援に資するよう努力すると共に、帰国後、我が国の医療技術の発展に寄与できる人材となる経験を積みたいと思っております。この度は誠にありがとうございました。